こんにちは、ジョージです。
先日、取引先との商談中に病気について考えさせられる話がありました。
初めは少子化について雑談していたのですが、
ぼく「やっぱりこれから先のことも考えて、子供を2人~3人は産んでいかないとですね。」
ぼく「ところでAさん(男性)は子供いらっしゃるのですか?」
A氏「いえ、いません。結婚して10年がたつのですが、妻が結婚して半年でガンだと分かって、そこから治療して、また再発してを繰り返してまして。」
ぼく「そうですか。それは大変でしょうし、辛いですね。」
A氏「ええ。それに最近は脳にガンができてしまって、放射線治療と抗がん剤を使っている状態なんです。」
ぼく「。。。(言葉に詰まる)」
A氏「やっぱり本人が一番つらいんですけど、支える側としても物凄く落ち込む時期はありますね。」
この話を聞いて、A氏の辛い表情とうっすら目に涙を浮かべる姿にぼくも心が痛くなりました。
最近はTVでも「万が一じゃなくて2人に1人」なんていうガンのリスクを訴えるCMが流れ、本当に他人事じゃない病気です。
実際にぼくが20歳のころ、父親がガンになりました。幸い転移もなく、あれから15年がたち、今は元気に旅行へ行ったり、仕事もしています。
自分がガンになる、妻がガンになる、最悪両方なる
ぼくは35歳を過ぎ、これからガンやその他の病気のリスクと戦っていかなければいけませんし、妻は現在30歳ですが20歳のころから「ベーチェット病」という病気を抱えています。
・僕がこれからガンになったらどうするのか。
・妻がガンになったらどう支えるのか。
・もし、夫婦でガンになったらどうなってしまうのか。
最近では治らない病気でもないとも聞きますが、いざ手術をすればその部分を切除することもありますし、体調や体力が元には戻らなかった場合、職場を休職するのか、退職するのか、
「病気で苦しいのに、そんな重大な決断もしなければいけません」
病気なんて早期であろうが、ある日突然判明することがほとんどじゃないですか?
お腹痛いし、なんとなく病院で検査受けたら腫瘍が見つかって、精密検査受けたらガンでした。みたいな感じが多いのでは?
ということは、それに備えての保険加入なんでしょうけど、
「みんなどこまで考えて、どこまで準備しているの?」
保険の相談所で、専門家としっかり話し合って決めた人はどれくらいいるのだろう。
そもそも、保険はかけておいたほうがいいけど、それ以外で僕たちにできることはないのだろうか。
・健康維持のための運動
・健康かどうかの確認のための人間ドック
・ストレスを受けないような働き方
・保険だけではなく、収入の多様化でリスクヘッジ
・ガンになった場合の人生プランをたてる
運動や食事で健康に気を使うことはとても大切です。
しかし、それは1日では効果はでないし、反対に1日サボればその1日を取り返すことは容易ではありません。
「昨日サボったから今日は2倍やろう」は通じません。
その健康状態を確かめる健診も重要ですが、人間ドックってやっぱり高額だし、それを子育て世帯で、夫婦揃って人間ドックを受診する家庭なんてどれくらいあるのだろうか?
昔、僕が父親を見て感じていたのは、「身体に異変があっても会社を休もうとしないのはなぜだろう」と学生だった僕は思っていました。
それが、いざ社会人になり、年齢も35歳で管理職など部下ができてくると、父親と同じことをしている自分がいます。
「部下に休まれると業務に支障がでるし、その部下に体調管理を指導すると、今度は自分が体調を崩せない」
きっと父親もこういう状態だったのかな?と今になって理解できました。
父親は、最終的に救急車で運ばれて、検査してみてガンだと分かりましたが、それまでは毎朝トイレで吐き、身体の異常を感じながらも病気が判明することに恐怖を感じていたのだと思います。
もし、早い段階で検査を受けていたら。
もし、体調が優れない日は会社を休み、しっかり休養がとれていたら。
これが父親だけではなく、日本が抱えるリスクなんだと感じています。
自分や家族が病気になったら、その治療費は保険に入っていれば多少のカバーはできるでしょう。
でも、その病気から立ち直れたとき、その時の年齢や身体の状態によって、社会復帰がままならない場合もありますよね。
もし、自分が病気になって、社会復帰できなかったら、妻に対して申し訳ない気持ちが溢れるでしょう。
もし、妻が病気になって、社会復帰できなかったら、妻の介護などで精神的にも肉体的にも疲弊するでしょう。
冒頭のA氏のことが心配です。
仕事は続けなければいけないし、妻への心配や不安はずっと続くし、妻の辛い顔を見なくてはいけないし、自分は老いていくし、自分の体調が悪くなっても会社は休めない。
A氏の気持ちが安らぐときは来るのでしょうか。
きっとA氏の中でも、サラリーマン以外での収入として何かできないか、そして現状の「もし自分が倒れたら」という未来も想定した動き方が必要だと考えているでしょう。
健康維持、健診、働き方、保険や収益元、どれも人生プランの中で大切ですし、20代のころにはあまり考えないことばかりです。
30代には30代の悩み、そして今後の人生プランの設計をしていかなければいけないと感じた1日でした。こういった話を夫婦でしっかり共有し、妻の意見や考えはどうなのかを確かめておくことも欠かせない作業です。
30代のみなさん。
今後の人生についていろいろと考える時期だと思います。
日々の生活に追われ過ぎていると、急にリスクはやってきて、ぼくたちの幸せを奪っていきます。
ともに考えましょう!