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【相談】35歳で額面18万円の男性が気づくべき価値観とは

相談を受けたのは、現在は紳士服メーカーでスーツの襟などにアイロンで折り目を作る仕事をしている35歳の独身男性からです。

仕事では自分の班を持ち、部下は2名と少ないながらも真面目に仕事へ取り組む姿勢は会社でも評価されていました。

さて、彼が転職を考えたのは、年収の低さに将来の不安を感じたそうです。

彼の月給は額面18万円、賞与は年間20万円で、年収にすると236万円です。てどりの月収は14万円台となり、男性なら誰もが将来に不安を感じる金額かもしれません。

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いざ転職をしようと決意し、転職エージェントに申込みましたが、なかなか結果が出ません。書類選考で落ちることがほとんどなのです。

客観的に見れば、「スーツのアイロンがけ」というニッチな職種でキャリアを活かすには、同じ職種で転職先を探さなければ、その他ほとんどは未経験となります。

しかし、彼は同業種では年収を上げることが難しいと分かっていたので、洋服の企画職など、現在自分がいる洋服業界に範囲を広げて活動をしてみたものの結果は惨敗。

35歳でニッチなキャリアしかない彼は、もう年収を上げることはできないのでしょうか。

FPの資格を取って保険会社に勤務

まず思い浮かんだことは、結局のところキャリアを埋めるだけの資格が必要だと思います。

しかし、医療系の国家資格は難易度とは別に時間と費用が掛かりすぎるので、35歳から目指すには非効率的だと感じます。

しかし、だからといって1カ月勉強して取得できる資格にもそこまで価値はありません。

ファイナンシャルプランナー(以下FP)であれば、年に3度の試験があり、FP1級かAFP1級のどちらかは必要ですが、時間的にもコスト的にも効率は悪くありません。

その資格を持って生命保険営業や保険の相談員としてFPの資格を活かせば、雇用してもらえるチャンスはあるのではないでしょうか。

また、これまで年収が200万円台だった部分は、彼のマネーリテラシーが不足していたことも原因だと感じます。

35歳になって将来を考えるのではなく、若いうちからマネーリテラシーを身に付けておかないと、あとで取り返しがつかなくなるのは目を背けられない現実です。

その点でも、FPを取得することは非常に有効であり有益です。

 

宅建の資格をとって賃貸営業職をする

次は宅建の資格を取得して、賃貸営業職として雇用されることです。

マンションやアパートを借りる際に利用する賃貸仲介会社です。

給料としてはそこまで高くはないですが、住宅事情が分かる分、将来的に家庭を持った場合にも住まいのことが一番お金がかかりますから知識を付けておくのも良いことです。

ただし、FPと違ってあくまでも仲介会社の営業職ですから、特殊な仕事ではない分、将来的な給与の伸びしろもないと思います。

 

年収が低いことが悪ではなく、お金の価値を知らないことが悪

もし、時を戻せるのなら、彼が気づくべき考え方は「年収が低いことが悪ではなく、お金の価値を知らないことが悪」という部分です。

彼はずっと心に抱えてきました。

一生懸命働くことが大切。でも、年収が低い自分にコンプレックスがある。学歴はないし、何か特別な才能があるわけでもない。

いつかは誰かが認めてくれるはず。

しかし、35歳にしてやっと自分で動くことを決めたのです。

20歳のころにお金の価値を学んでいれば

年収が高いことはとても魅力的に感じますが、年収が低いからと言ってお金に不自由な人生になるわけではありません。

年収が低い=何もできない

と考えるのは、お金が生み出す価値について誤った捉え方をしています。

彼が正しいお金の知識を持っていれば、35歳になったころ、全く違う人生になっていたでしょう。

彼の純てどり年収です。

関連記事「純てどり年収」があなたの人生を創る

税金を引いたてどり年収と、毎月生活するのに掛かる費用を引けば、自由に使えるお金が出せます。

いや、厳しいですよね。

純てどり年収を12カ月で割ったら約35,000円で、それを小遣いだと思えば悪くないですが、そんな使い方をしてしまうと何も残らないです。

人それぞれに家庭の事情があると思いますが、客観的に見たときに固定費のどこが削れるかをまずは考えなければいけませんね。

実家暮らしが可能なら恥ずかしがらずに実家に甘えましょう。

僕も20代の頃は多少恥ずかしい気持ちを持っていました。彼女と遊ぶ際にも実家だと何かと気を遣うし、1人暮らしのほうが格好がつく気がしますしね。

でも、実家に戻って毎月家賃として3万円くらいに収まるなら御の字です。

それ以外にも通信費は格安SIMなら3千円内に納まりますし、実家であればWi-Fi環境もあるのではないでしょうか。

食費も自炊などを心がければもう少し抑えられますし、水光熱も同じです。

これぐらいに抑えられたら、お金の価値はグッと増します。

お金は増えるものと考えて15年過ごせば

実家に戻れない事情の人も、友達が多くて交際費が掛かる人も、様々なお金事情があると思います。

ただ、「お金は減るもの」と考えるのか「お金は増えるもの」と考えるのかで人生は大きく異なってきます。

自分が稼いだ大切なお金は、本来は自分の代わりに働いてもくれるものなのです。

その「お金は増えるもの」という感覚を持っていれば、全く違った人生を歩めたかもしれません。

注目してもらいたいのは、一番右列にある「利息3%」の部分です。例えば5年目で言うと年間14万円もの利息がつきます。月割り1万2千円弱の小遣いアップです。

きっとそこまでくれば、お金に対する価値観は変わってきて、自分が楽をするためにもっとお金が稼いできてくれないかと考えるはずです。

ちなみに実家に戻れない人は、初めの設定でシミュレーションしてみましょう。

それでも15年後には800万近く貯まり、利息だけで月2万円ほどはお小遣いになります。

お金の価値を知って年収を上げるかどうかを悩む

結局は収入が多い方が良いことは誰でもわかりますが、収入が多くなると支出も増えるのが人間の欲です。

しかし、お金の価値(お金は増えるもの)を理解してから、年収を上げるかどうかを考えたのであれば、きっと支出(固定費)を無駄に上げようとは思わないはずです。

「お金は大切に」

というのはみんな意識している言葉かもしれませんが、なぜお金を大切に使うと良いのかの本質を理解している人は案外少ないのかもしれません。

投資はギャンブルではないことを知る

よく勘違いをしている人がいますが、投資はギャンブルではありません。

ギャンブルとは上か下かなど、先が見えないものに掛けたり、パチンコであってもボーナスに当たる確率は数値上分かりますが、高設定が入っているかは店側が決めることなので、客側からすれば負ける確率が圧倒的に高い遊びです。

そういったギャンブルとは異なり、投資とは「これから成長する企業を応援する」というのが株式投資であり、つまりは上か下かで言えば上を予想するものです。

世の中にとって必要とされる物だったりサービスを提供している企業を見つけ、その企業の将来に投資をします。

一般的に投資ができる企業とは上場企業を指し、上場企業とは投資家が投資をすることで成り立つ企業のことを言います。

上場企業は必ず投資家向けに売上や利益、今後の経営方針などを開示する義務があり、簡単に言うと、これから伸びるかどうかの資料は豊富に確認できるわけです。

つまり、投資とは「あらゆる情報を集め、確率をできる限り上げ、最小限のリスクをとる」と言うのが本質なんです。

例えば、同じ投資と名前が付くもので、設備投資とか人材投資とか、そのどちらの言葉にもネガティブなイメージを抱きますか?

企業が更なる売上を伸ばすために設備投資をすることは、そこには失敗もあるかもしれません。しかし、情報を綿密に集め、成功(上か下かで言えば上)をするためにリスクを取ります。

人材投資も同じで、転職会社に報酬を払ってまで良い人材を獲得したいわけですが、入社したら大して使えない人材だった、ということもあると思います。

本来、投資とはそういうものなのです。

世の中の役にたつ企業に自分のお金を預け、その企業が世の中に役にたち売上や収益を上げることで、配当金として投資家に戻ってくるわけです。

これってすごく価値のあるお金の使い方ではありませんか?

まとめ:人生に価値を与え、自分の投資をすること

今回の相談では、誰もが陥りやすい年収コンプレックスについて話をしてきました。

しかし、大切なことは年収が低いことよりも「お金の価値を理解していない」ことにあったのだと思います。

自分が働いて会社に貢献をし得たお金を、限りある時間と価値のあるお金の使い方をして、ぜひ豊かで希望に満ち溢れた人生を送っていきましょう。

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